プランニング

永く住む家だからこそ心地よく。

そのためには色々な家を見て、家族みんなの生活にとってどんな「住みかた」がいいかを考える機会があってもいいのではないでしょうか?

私たちは、お客様とそのご家族の住まい創りのお手伝いをしていきたい。

それぞれのご家族の現在の暮らし方、そして10年後20年後の未来の暮らし方も考えてデザインしていきたいと考えています。

敷地を読み解く

建てる場所をどのように活用するか?

道路の向きや方位により、自動車スペースや玄関・リビング等の配置のゾーニングを検討し、車から降りてきた動線や防犯上も考慮してお客様の要望に適した配置を検討します。

雪国では冬の除雪の事を考えて道路に対して直角に対して車を駐車することを基本とします。

道路が西向きの場合は、玄関の入り口の向きをそのままにしても、冬の強い北西の風で、玄関戸を開けた時に雪や冷気が吹き込むという事を考える必要があるでしょう。

道路が南向きの場合は、日当たりの良い場所にインナーガレージやカーポートを配置することとなるので、家族が一番家の中で長く時間過ごすリビングには、明るい日差しが欲しいところです。リビングに面した場所に中庭を作り、間接的な光を取り込むことや、2階にリビングを配置し南面の窓から多くの日差しを取り込むことが可能となります。又、自動車や歩行者から高さがある為、道路から視線や防犯性などのメリットを得ることができます。


又、愛着ある山、夕陽の沈む海、凛とたたずむ木々、広大な田園などそれぞれお気に入りの景色が見える敷地がある場合は、借景として家族の想い出に溶け込む豊かな住まいが出来ると思います。

 

建物の配置や間取りにより景観の良い場所を窓で切り抜き、四季折々の景色を感じられるような暮らしを提供したいと考えています。

景観が期待できない市街地でも少しの植樹をすることにより、ちょっとした緑が映えるような空間創りが必要と考えます。


床に近いところに窓を取付け外の気配を緩やかに感じられるように緑の葉でシェードの様な役割を持たせることも良いでしょう。中庭を作りそちらに木々を植樹して子供たちの遊ぶ場所にアクセンをつけるのも良いでしょう。

 

その土地でご家族が生活するかをイメージしてプランする事を心がけています。


周りの建物により日当たり、日陰もかわる。 風通しを考える。

自然エネルギーである太陽の光や熱、風などの「パッシブ要素」を活用して温熱環境を考えながら建物の配置や窓の位置や大きさなど決め、建物の断熱・設備とともに決めていくことにより光熱費や快適性が高まります。

実際の敷地や建物の周辺条件を考慮したシミュレーションを行い、建築計画すれば、実際にお住まいになるお客様も快適な生活空間に高められます。


私たちは省エネ診断を診断するソフトを導入することにより隣接建物による日照障害もシミュレーションできますので、将来の隣地計画を加味した設計が可能です。

下記:住宅性能診断士 ホームズ君 省エネ診断キスパートより

日影シミュレーション

建物周辺の遮蔽物(隣棟)による日影を表現します。季節や時間ごとにリアルタイムにシミュレーションします。又、近隣の空地に建物が建った場合どのくらい影響があるのか、事前に確認することもできます。

糸魚川市 6月夏至の日影シュミレーション


日照時間シミュレーション

室内に入る日差し(直達日射)をもとに指定日の日照累積時間が確認できますので、各部屋にどの程度まで日差しが入るかを可視化してわかりやすく確認することができます。

又、1日累計表示、指定時間単位のアニメーション表示も可能です。

夏期の日射遮蔽効果や冬期の隣接建物による日照障害もシミュレーションできます。

将来の隣地計画を加味した設計が可能です。

1月

4月

7月

10月


通風シミュレーション

窓の開閉にも種類があり引き違い窓や開き窓により風の流れる量が違う為、各部屋の窓を設定しそこから通風経路や各開口部の風量や風速を計算して可視化します。

効果的な「換気計画」と「涼感を得るための通風計画」を検討する際に役立ちます。

(天窓や高窓の通風効果も考慮することが可能です。)

建物の各面にたくさんの窓が設置検討されていますが、生活スタイルをイメージしながら開閉を変えたとき、建物内の通風がどのように変化するのか、簡単にシミュレーションしてみることができます。


・住まい手の不可欠なものを快適な空間にする

キッチンを美味しい場所に

暮しの真ん中にキッチンを置くと、家族が自然と集まり会話が弾み笑顔のたえない場所となるでしょう。

リビングとの間に壁がないことで、調理による煙やニオイがリビングにも拡がりやすいデメリットもあります。

又、カウンターの上がリビングから見えるので、お洒落な雰囲気を継続するには常に、整理する必要があります。

キッチンの近くにパントリーなどを設置して、食品の買い置きや、ゴミ箱などをおけるスペースを作ることにより収納のストレスを減らすことがます。

最近では ペニンシユラ(半島)型、アイランド(島)型が主流となってきています。


・ペニンシュラ型

コンロ側を壁に付けたレイアウトですので横に油が飛んでも壁はキツチンパネルなどのお手入しやすい仕上げなので簡単にふき取ることができます。

対面の見通しの良さを生かしながら、スペース効率も考えたキッチンでアイランド型より少ないスペースで設置することが可能です。


・アイランド型

四方をオープンにしたキッチンは家族が立って調理や配線も動線が重なりにくく、動きやすいレイアウトです。

アイランド型の設置には広めのスペースが必要なので、設置する間取りの事前確認が大切です。

 


家事の中で作業する時間が長いのは食事を作る事、片付ける事です。楽しく料理するためにもキッチンの高さはとても大切です。高すぎても低すぎても使いにくいものですので身長に合わせて最適なサイズを選択しましょう。

ワークトップのおすすめの高さは、

  (身長(㎝)÷2)+5㎝ 

が目安となります。

高すぎると包丁を使う時やコンロの作業がしにくい。

低すぎると無理な姿勢をとるので腰に負担がくる。


キッチン選びで後悔しないように、自分の憧れタイプを選ぶ前の準備やプランニングがカギになります。メリットだけでなくデメリットもしっかり確認しておくことが大切です。

自分の生活スタイルに合わせたものをセレクトすることが大切です。想定外の事態を防ぐため、ショールームなどで性能や使い方を確認して予算に見合うキッチンを選ぶことが、満足する快適なキッチンを手に入れる事となります。

 


洗濯、干す、畳む、収納 をストレス・フリーに

洗濯は、ほぼ毎日行うもので、家族が増えれば洗濯物の量も当然増え、洗濯機で洗濯後の干すことやたたんで収納するという作業に多くの時間を費やすこととなりますので、負担を減らすようにどのようなプランにするかが家事省力化のポイントとなります。

ひと昔前は、バルコニーが洗濯物を干す場所の定番でしたが時と共にバルコニーの使用は休日に洗濯物を干したり、布団などを天日干しするというくらいで使用頻度が少なくなりプランに取りいれる頻度は減少しています。


又、共働きの家庭は、平日の昼間に屋外に干すことより夜間に洗濯し屋内に干すことが多くなりました。又、年々、花粉症の方も増え 衣類に花粉が付くことを避けるという理由で屋内干しが増えてきています。

洗濯機で洗濯をした後、洗濯物を干し、乾いた後は取り込み、収納するという動きをスムーズにする事が子育て世代のご夫婦には重要であり時間的制約のストレスを少なくできるはずです。

そして、ガスを使用し乾きが早く電気よりもランニングコストをおさえたガス乾燥機や洗剤の量が少なくて済み、フワフワに仕上がる軟水器などもありますので、それらのすぐれものの機器を上手に使いながら、洗濯を楽しめれば、家族の笑顔がふえるでしょう。

 


左図は、洗濯する家事のストレスを軽くする事を考えたプランの1例です。

収納は必要・・多ければ多いほど良いか?

新築のお宅で「収納が少ない」という不満が上位にランクされることが多いですが、収納は、たくさんあればそれはそれで収納力UPになりますが、たくさんの収納を作ったために、“何がどこにあるかわからない”という状態になることになり、必要なものを探すときに時間がかかってしまいます。

失敗しない収納の考え方は、たくさんの収納を作りすぎない事です。

用途に合わせて管理しやすいように場所・場所で収納する事をお勧めします。


  • 外で使うようなものは土間収納やシューズクローク

  • 食料などの買い置きや品や料理用の日用品、調味料・飲料などを収納するパントリー

  • 洋服などは各部屋のクローゼット又はファミリークローゼット
  • 予備トイレットペーパーや清掃用品を置いとくトイレ収納
  • 季節により必要なもの不要なものを入れ替えるスペースとして物置・小屋裏収納

理想的とされている収納量ですが、一般的には全体の床面積に対して15%前後と言われています。30坪の家なら畳9枚分です。建設費の予算にも直接、関連してくるポイントなので収納スペースを削りがちですが、家具などで補えない収納スペースはありますので、ご家族それぞれの今現在お持ちの収納品+15%位の収納量を目安に考え、収納量を床面積ではなく、収納可能な壁面積で検討される事をお勧めします。

 


奥行0.9mx間口0.9mの収納と奥行0.45mx間口1.8mの収納(髙さ2.4m)床面積は0.81㎡と同じですが

 

壁面積で計算すると間口0.9mx高さ2.4mの収納は2.16㎡ 間口1.8mx高さ2.4mの収納は4.32㎡で間口1.8mの収納の面積が多くなります。

実際に奥行0.9mの収納は奥へ物がたくさん入りますが、奥の品物は取りにくく、長年収納しておくと何を保管していたか忘れてしまう事が多いです。

奥行0.45mの収納は上手に収納すれば何の品物か一目でわかりますので上手に収納するには奥行の少ない可動棚を適材適所に設置することが有効です。

 

収納量を考え、納得する家を建てても、家族が増え・・時がたてば物が増え、収納からあふれる出す可能性もあります。その時は、本当に必要か不要かを考え、お友達にあげて喜ばれるならそうしましょう。

メルカリや再販ショプに持ち込み幾らで買い取ってもらえるか楽しむことなどにより、不要な物を処分する事をお勧めします。


ライフステージが変化する時にどうするか?

郊外の住宅地で建つ、子育て家族の住宅をイメージして考えますと・・まずは、

子ども中心の生活となるので、小学生まではリビング・ダイニングにいる時間が多いので、そこで遊んだり勉強やテレビを見たりしている姿を、日常的に子どもを見守りながら共に過ごす空間となります。

その子供とのふれあう時間の中で

  • 子どもたちのおもちゃを片付ける収納場所
  • 勉強できるスペース
  • お昼寝できるくらいのスペース
  • 夏はお庭に家庭用プールを置いて水遊び、家族でバーベーキュー

などの要望があるかと思います。

下図は、子供の様子を見ながら家事を行う事を考えたプランの1例です。


将来は勉強スペースがお母さんのちょっとした趣味を行う机や仕事のワークスペースになったり

おもちゃのスペースが他の収納になったりしていきます。


又、子どもたちが自分の部屋を使いだすのは、早くて小学生の高学年くらいが多いかもしれません。

それまでは、夜はお母さんお父さんと一緒に寝ることが多いので、子供部屋を仕切らず家族全員で広めの寝室として使い、子供たちの成長と共に兄弟・姉妹だけで子供部屋で寝るようになります。

思春期になれば子供部屋を棚やアコーデオンカーテンなどに仕切るようになるでしょう。


子どもたちが巣立てば、その部屋を個々の趣味の部屋でも良いでしょうし、子供たちが孫を連れてきたときに泊まれるように、以前のように一つの広い部屋として使えるようにしてもいいでしょう。

 

子ども部屋は可変的な部屋にしとくことでライフステージの変化に対応できます。


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